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東近江の里山保育


里山保育とは


東近江市では市内28園ある幼児園、保育園のうち9園で里山保育が実施されています。

 里山保育は5歳(年長クラス)の子どもを対象に、園庭の外に出かけて自然物を発見し、観察する幼児のための自然探検プログラムを実施する出前講座です。


里山保育の目的

 

 里山保育の目的は「自然を愛する心を育てる」にあります。

 自然を愛する心とは他者へのいたわりや思いやりの心にほか

 なりません。


 自分以外の人やものごとに対するものの見方や感じ方の

 基本となるものを人は自然から自然に学ぶ本能を持っています。


 自然離れが問われる家庭環境や暮らしのスタイルの変化によって

 ひと昔前まで当たり前だった自然遊びが当たり前でなくなった

 今、子どもが自然を好きになれるきっかけがあったら

 いいなという声が聞こえ始めました。

 特別な自然公園に出かけないと自然とは触れ合えないのでは

 ないかという声も増えてきました。


 その中で東近江市では2015年から丸橋裕一氏による

 里山保育が開始しました。

 感性が育ち始め、自分と他者との関係性を築き始める

 年齢5歳に焦点を当てて市内のいくつかの幼児園や保育園での

 自然探検が実施されてきました。


 東近江さとやまNanniesでは東近江市が実施する里山保育の

 民間での担い手を育成し、市内全域に普及できる仕組み

 作りを行なっています。

     

 志願者が「さとやまNanny」が担当園を受け持ち、市と連携して

 里山保育を行うさとやまNanny認定制度もできました。

 (詳しくはこのホームページ内 Schoolの項目をご覧ください)


 全ての園に里山保育を届けたい!

 50年後もどんぐりが拾える東近江を子どもに残したい!


 自然の美しさを日常の足元から発見できる里山保育のノウハウは

 子どもだけでなく万人が親しめるものです。

 主婦や保育士、定年退職後の方、自然が好きな方たちが集まって

 います。1人でも多くのご参加を募集しています。

  


いつもの見慣れた草原に
こんなものがいるんだけど、
みんなで探検に行ってみない?

探検カードを持って探検してみよう。
こんなものが隠れているよ。
出会えるかな?
探検スタート!
子どもたちは一斉に走り出します。
走っていけばそのまま鬼ごっこ?
お友達との遊びになりそうですが、、、

そうだそうだ!探検だ!
スタート地点に探し物があると立ち止まって注意深く辺りをみわたします。

探検カードの内容は
そんな工夫がされています。
あったあった!あっちにあった!

えーー!もう見つけたん?
すごいなあ○○くん。
ん?いま、なにかがうごいた!!
しまパンどんぐりあるはずなんやけど。
うわあ、なんかもぞもぞしてる、、、
なんやろなあ、なんやろなあ、
面白いなあ。。。
恐竜のあしあとみつけた!
カナヘビくんかわいいね^_^
なかよしになったよ
咲くとしあわせになる花なんだって!!!
先生にあげるの。たからもの。

探検カードに書いてある探し物は
みつかるかな?

足が6本のむし
さかな
花びらのいろが3つある花
カワニナのあしあと
はなびらが5枚の花
フサフサ毛の生えた木
めいろ模様の木
どんぐりの赤ちゃん
しましまパンツどんぐり
もじゃもじゃパンツどんぐり
スースーにおいのする葉っぱ
お相撲できる葉っぱ
恐竜のあしあと
見つけたらシールを貼るカードは
子どもが探す目を開く呼び水になります。

でも

気に入った虫が見つかったら
じっと眺め続ける

石が好きな子は
石のコレクションができる

お花だけを見て回りたい

そんなのもありです

心の目と耳を澄ませて
何を感じたかを大切にします。

感じたことを一緒に喜びましょう。

現在、里山Nanniesメンバーは
子どもたちと一緒に喜びあえる共感を大切に
里山保育の実習をしています。

ごあいさつ

 滋賀県の素晴らしさは、住み続けていると
意外とわからないものなのですが、実は日本全国を見渡して5本の指にカウントできる様々な自然資源の豊かさを誇ります。
 北日本と南日本、日本海と太平洋気候の
それぞれの特徴が全て揃っています。
 また複雑な山の地形が変化に富んだ景色を作り、2億年以上も昔からの地層からなる山も400万年前の地層の山もあります。
東近江鈴鹿の植生は1800種と言われます。
 生態系の頂点に立つイヌワシやクマタカが
生息できるということはそれだけ豊かな自然が残されているという証です。
 この豊かな自然資源を作ってきたのは1200年以上も前から人が里山をつくり、森林資源をうまく利用し、生物多様性に加担する自然と人の暮らしを続けてきたからだと言われます。1万年以上遡ると縄文時代からも人が住み続けてきた歴史があります。

 このような視点から、豊かなバックグラウンドを持つ自然資源の未来の担い手づくり。その一助となればという思いで、教職者、研究者、行政ではなく民間の主婦から意識を開き、暮らしの中から目を向けていこうという取り組みのもとに当活動が始まりました。

 鮭が故郷の川へ還るように、どんなに大きく羽ばたいて遠くに行っても、幼少期に覚えた細胞の記憶から故郷の東近江が大切であると思ってもらえる子育てができる社会を望んでこの活動を行ってまいります。

 お1人でも多くの内外からのご賛同、ご協力をお願いいたします。

2020.09.30 
Nanniesメンバー研修会
 植物研究家 森小夜子さんによる
 「子どもの目線でみて楽しめる植物観察」
   観察会を市内船岡山公園にて実施しました。

 やまはぜ、うるし、ぬるでなどの
 かぶれやすい要注意種の識別や
 においの粒が葉に付着したカラス山椒、
 アリをおびきよせる蜜栓をつける
        アカメガシワ
 白くて可愛いヒヨドリ花
 ひっつく葉っぱのモチツツジ
 綺麗なつやつやの実をつける 
        ヒヨドリジョウゴ
 お餅を巻くのにも使う
        サルトリイバラ
 など、50種近くの樹木草花についての
 特徴や暮らしの中での利用法、毒の有無
 などについて歩きながら観察し、
 レクチャーを受けました。
 
 


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